掃除がストレス解消になる理由と、ストレスを溜めない掃除と片付けの方法

ストレス解消の方法としては、掃除が効果的です。日常的に行う掃除でも、ポイントを押さえながら進めていくと、ストレスを解消できる可能性があります。
ただ、掃除は大変で、ストレスが溜まるものというイメージを持っている人もいるでしょう。
そこで、なぜ掃除がストレス解消につながるのか、ストレスを溜めないようにするには、どのような掃除をすれば良いのかを解説していきます。
掃除がストレス解消に効果的な3つの理由

掃除に没頭することで悩みを忘れられる
掃除をすると、目の前の汚れを取り除いたり、物を整理整頓したりすることに意識が向きます。
そのため、他のことを考えずに済みます。ストレスは、原因となる嫌なことを頭の中で何度も連想して、大きくなる場合が多いです。
掃除をして作業に集中すると、その連想をせずに済むため、ストレスが大きくなりにくいです。そうして、ストレスの原因を忘れることも可能でしょう。
体を動かすことで、脳が活性化する
ストレス解消のためには、幸せホルモンのセロトニンが重要です。
セロトニンが不足すればストレスが溜まりやすくなりますが、脳内で分泌されるセロトニンが増えれば、ストレス解消が可能です。
そのセロトニンの分泌量を増やすには、適度な運動が必要です。特に反復運動をすると、セロトニンの分泌量が増えるとされています。
そのため、軽い運動であり、なおかつ反復動作が多い掃除は、セロトニンを増やしてストレス解消をするためにはうってつけです。
スッキリ感、達成感を味わえる
掃除の作業をしっかりとやりきると、達成感を味わえます。また、きれいになった室内を見ると、スッキリとした感覚を味わえるでしょう。
その達成感やスッキリ感を味わった際には、脳内にドーパミンという物質が生まれます。
ドーパミンはストレス解消ができるだけではなく、脳をストレスが溜まりにくい状態にしてくれる物質です。
そのドーパミンを生み出すためにも、掃除は最後までやりきることが大切です。
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ストレスを貯めない掃除・片付けのポイント

1点集中で確実に終わらせて達成感を得る
全体を万遍なく掃除していく形では、達成感を味わえない上に、終わりが見えないので、途中で挫折してしまう恐れがあります。
そうならないためには、1点集中で進めていくことが大切です。あらかじめ決めた狭い範囲だけの掃除をする、必要ないゴミだけを集めるという風に、比較的簡単に達成できそうな目標を設定しましょう。
そして、その目標達成のことだけを考えて、集中して作業をしていきます。そうすると、モチベーションが保てている間に目標を達成でき、達成感を得ることで、また次の目標に向けて頑張れるでしょう。
そうして、小さな目標の積み重ねによって、全体の掃除が完了するようにすれば良いです。
午前中に終わらせて午後はゆっくり過ごす
掃除があまり好きではないという人は、丸一日を掃除に費やしてしまうと、時間を無駄にしたという感覚になりやすいです。
そのような人は、午前中にだけ作業をし、午後はゆっくり過ごすというスタイルで掃除を進めていくと良いでしょう。
午後は自由な時間があるということで、掃除のモチベーションが上がり、実際に午後は掃除とは違う好きなことができるので、ストレスが溜まりにくくなります。
そのためには、午前中だけで終わりそうな掃除の範囲を、あらかじめ決めておくことが大事です。
物の定位置を決め、散らかることを防ぐ
日常生活でストレスが溜まりやすいのは、物が見つからない時です。本来そこにあるはずの物がなければ、イライラしやすくなります。
特に、急いでいる時に探し物が見つからなければ、ストレスが大きくなるでしょう。そうならないためには、掃除をする際に、物を定位置に戻しておくことが大切です。
物がいつも決まった場所にあるという環境を作れば、失くしてしまうリスクを下げられます。また、ほとんどの物の定位置が決まっていると、部屋が散らかることもないでしょう。
他にもある!掃除・片付けのメリット

無駄な出費が減り節約になる
部屋が散らかっていると、必要な物がすぐに見つからないということはよくあります。そして、探しても中々見つからない場合、同じ物を新しく購入してしまうことは少なくありません。
そうすると、必要ない出費が増えてしまうでしょう。その結果、物が増えて部屋がより散らかるという悪循環になります。
掃除をして、必要な物が定位置にある状態にしておけば、そのようなことにはなりません。新しく同じものを購入することもなくなるので、節約になるでしょう。
他の作業に集中しやすくなる
部屋が散らかっていると、散らかっている物が視界に入ることで、作業をする際に集中しにくくなります。
また、作業に必要な道具を別の場所に取りに行く際に、足の踏み場がなければ、移動が困難になります。
さらに、何かの拍子で作業道具を落として、散らかっている物の中に紛れ込んでしまった場合、それを探さなければならず、作業が中断されてしまいます。
掃除と片付けをすれば、そのような作業の邪魔になる要素が減り、作業に集中できるようになるでしょう。
空気が綺麗になり健康につながる
散らかった部屋では、ハウスダストが舞っていることが多いです。そのハウスダストの中には、ホコリ以外にも、ダニや細菌などが含まれています。
そのようなハウスダストが大量に舞っている空間で生活を続けていくと、健康を害する恐れがあります。
ハウスダストを吸い込んで喘息になったり、ハウスダストが肌に触れてアトピーを引き起こしたりするなど、健康へのダメージは色々あります。
掃除をして部屋がきれいになると、空気もきれいになり、ハウスダストの量が減ります。そうして、健康につながります。
日常的な掃除で効率的なストレス解消を
掃除は、部屋をきれいにできる、ストレス解消にもつながるなど、数多くのメリットがあります。
そして、日常的に掃除をすると、ストレスが溜まりにくい状態になれるでしょう。ただ、いずれのメリットも、掃除をやりきることで得られるものです。
そのため、工夫をして最後まで掃除を行い、しっかりとストレス解消ができるようにしましょう。
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